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バーティカルな専門性とローコード開発力を高め「スパイラル®」をさらに進化【週刊ダイヤモンドMI連動】

パイプドHD株式会社
2021/04/15

「情報資産の銀行」をコンセプトに、あらゆる業界・業務の効率化を支援するクラウドサービス「スパイラル®」を軸に事業を展開する。大きな特徴は〝ローコード開発プラットフォーム〞として、業務の電子化やオンライン化が進み、あるいはコロナ禍の緊急対応が求められるなかで、手軽でスピーディーなアプリケーション開発を可能とすることだ。さらにプラットフォームの特性を生かした、複数のアプリ間のデータ共有や水平展開、堅固なセキュリティも大きな強みだ。

近年は〝バーティカル〞をキーワードに置き、幅広い業界に精通した人材の採用を強化し、より専門性を高めたIT化支援に力を入れる。また会員サイトの導入など、顧客接点をIT化したい企業による「スパイラル」導入も増え、B to B to B 領域も今後大きく期待されている。

(週刊ダイヤモンド2021/4/24号P.68「マンスリーインフォメーション」より転載)

 

パイプドHDの強さをキーワードで読み解く ~取材こぼれ話~           

誰でも手軽にアプリが作れてセキュリティも万全。そして水平展開がしやすい

「業務のペーパレス化・オンライン化を、短期間かつセキュアに実現したい」という企業向けの“特急開発”が私たちの強みです。

最近はDXという言葉が浸透しているように、多くの業務でオンライン化が進み、あるいは電子申請の動きが加速したりするなかで、「ちょっとしたシステムを組む」必要性が格段に増えています。さらにコロナ禍においてリモートワークが増えていくなかで、そのニーズは加速し、よりスピードが求められる時代にもなっています。そこに私たちが提供するクラウドサービス「スパイラル®」が大きな役割を果たしています。

「スパイラル®」は〝ローコード開発プラットフォーム〞をコンセプトにしており「従来のエンジニアによるコーディングを必要とせず、誰でも簡単にシステム開発ができる」サービスです。例えるなら”料理の半製品”のように、ある程度ベースができていて、そこに最後の仕上げを加えることでオリジナルのアプリが出来上がる、といったイメージです。

近年はビジネス系のクラウドサービスが非常に増えていますが、業務領域ごとに違ったシステムを入れ、データの統合に悩んでいられる企業は多いようです。しかし「スパイラル®」のプラットフォームはデータベースを共有しており、例えば「退職時にアカウントを削除する際、一度のアクションで、すべてのアプリから個人データを消すことができる」といったように、データの管理が非常に簡便です。同時に、プラットフォーム上で部署等を横断して作ったアプリを水平展開しやすいことも特徴です。

一方で私たちは、クラウドという概念がないころからデータベースのアウトソースをお客さまに提唱しており、セキュリティには何よりも力を入れ、投資をしてきました。このあたりの安心感も、私たちのサービスの優位性の基盤になっています。

昨年11月には「SPIRAL® ver.2」の提供を開始し、操作性・カスタマイズ性や国際化対応など、ワンストップ対応力をより高め、〝ローコード開発プラットフォーム〞としての機能を、一層充実させています。

 

「ホリゾンタル」強化から、さらに「バーティカル」へ展開

私たちの最近の大きなテーマの一つが「バーティカル(垂直=領域特化型)」への注力です。これまでは企業の成長と経営の安定を考え、まず”面”を取りに行くことが重要だと、「ホリゾンタル(水平)」な展開を志向してきましたが、一定の実績を作ってきた今、よりお客さまのニーズに寄り添い、固有の課題に応えるためにも、業界ごとに特化したソリューション開発ができる体制を整えていきたいと考えています。

その方向性は採用面でも顕著に表れています。現在重視しているのは、エンジニアスキルではなく、業界知識のある人。業界特有の課題が分かり、何をどうシステム化すると良いか分かる人です。そういった力を持った人を積極的に採用しています。

一方で、2015年のホールディングス化以降のグループ戦略の中でも、「バーティカル」の方向性を出しています。CVC (コーポレートベンチャーキャピタル)として、業界に特化したIT事業をしている企業への投資を進めたり、社内のスピンアウト的な形での事業化も促進しています。現在、建築や美容業界向けなどで、成果が出てきています。

これからの時代、企業の一部の業務だけをIT化するのではなく、“頭からお尻まで”すべてを変えていく時代が求められます。そうでないと業界が活性化していかない。こういう取り組みは時間がかかり、すぐに収益に直結しないかもしれませんが、結果的に”最先端”となる事業になっていくのだと考えています。

 

450社のパートナーネットワークと、さらに”BtoBtoB”の連携を強化

「スパイラル®」を用いたシステム開発は、私たちが独自に構築した450社からなるパートナーによって支えられています。募集開始をして、わずか2~3年でこの規模になっており、システム開発会社の皆さんにとっても、営業しやすいツールになっているようです。

「スパイラル®」はできることが非常に多いため、エンドユーザーの方に直接その魅力や価値を発信しても、なかなか届きにくい面があります。そこに1社入って、クライアント企業のニーズに合った”部分”を抽出して、その魅力をアピールしていただくことで、「スパイラル®」の良さを最大限生かしていただく。そんなWinWinの関係が生まれています。

その仕組みをさらに広げて、例えば「自社のお客さま向けのITサービスを立ち上げるための黒子」として、「スパイラル®」を活用いただく大企業も増えています。例えば大手旅行代理店さんによる自治体業務のオンライン化支援であったり、表からは見えにくいのですが、いくつもの成功例が増えています。

こういった新たな”BtoBtoB”のカタチは、今後のさらなるマーケットの広がりを感じており、私たちの事業の大きな軸になってくると期待しています。

 

会社概要

パイプドHD株式会社
代表取締役社長 佐谷 宣昭 氏

設 立: 2015年9月(創業 2000年)
資本金: 5億642万円
従業員数: 456名(連結)
売上高: 65億円(2021年2月期)
東証一部(3919)

https://www.pipedohd.com/

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