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“空間”と“人” 2つの事業ドメインを掛け合わせて、究極の多面体企業を目指す【週刊ダイヤモンドMI連動】

ハンズホールディングス株式会社
2021/07/20

「空間×人=∞の事業創出」をコンセプトに掲げ、「空間=総合建築事業」、「人=総合人材サービス事業」を2つの核に、事業会社5社、全国約50拠点を展開。総合建築事業は商業施設を中心に、不動産開発から建築、内装、電気・空調設備、サイン工事、家具製造などまでワンストップで対応できる総合力で、高い評価を獲得してきた。総合人材サービス事業は軽作業請負や派遣など多様なニーズに応えながらスタッフの多能工化を推進。「人」にしかできないワンランク上のサービスを実現し、業容の拡大を図っている。

2021年にはホールディングス化を実施。基本精神「Hands 6 Spirits 」を軸に、「空間」と「人」を掛け合わせる事で様々な事業を創出し、あらゆる社会問題を解決できる「究極の多面体企業」の実現を目指していく。

(週刊ダイヤモンド2021/7/31号P.28「マンスリーインフォメーション」より転載)

 

 

ハンズホールディングスの強さをキーワードで読み解く ~取材こぼれ話~

「空間=総合建築事業」、「人=総合人材サービス事業」が2つの核

ハンズホールディングスは、「空間×人=∞の事業創出」をコンセプトに掲げて事業を展開しています。「空間=総合建築事業」、「人=総合人材サービス事業」を2つの核として現在事業会社が5社、拠点としては約50拠点あり、今期も5拠点ほど新規で出店予定です。

総合建築事業は商業施設を中心に展開しており、株式会社チョウエイハンズでは、不動産開発から商業建築、内装、サイン工事、什器や家具の製造までを担い、株式会社ハンズソリューションプロメント設備株式会社で、電気工事や空調工事などの設備工事のニーズに対応しています。

総合人材サービス事業は、全国にネットワークを展開し、幅広い業界の業務請負を行なっている株式会社ハンデックス、人材派遣や紹介事業を行なっている株式会社ハンズキャリアの2社でサービス展開をしております。

当社の事業のスタートは、当時ハイペースで店舗展開をしていた、大手家電量販店の店内の什器の組み立てを一手に請け負うところから始まっていて、そこから徐々に内装、建物、不動産開発全般に広がり現在ではそのすべてをワンストップで対応できる力を備えています。

そして現場の最前線である「職人」集団から元請けまで領域を広げてきた経緯もあり、現場の課題やニーズの把握、従事する職人の気持ちを理解できる、独自の立ち位置で事業規模を拡大してきました。

これらの知見や実績の積み重ねにより、今後はデベロッパーとしての立ち位置も確立させる等、「空間×人」2つの事業ドメインを掛け合わせながら今後もチャレンジを続けてまいります。

 

総合人材事業のキーワードは「多能工」

株式会社チョウエイハンズでは、多数の職人や現場管理者が働いていますが、当然職人だけでできる現場はなくて、モノの運搬をお手伝いしてもらったり養生や施工の補助をしたりというようなアルバイトのスタッフは、当時、人材会社に発注していました。しかし事業規模が大きくなるほど外注費が増えていくため、まずはそこを内製化しようとして2002年に設立したのが株式会社ハンデックスです。

また人材サービス会社のアルバイトの中には、腕のいい人や将来優秀な技術者になりそうな、いわゆる職人の原石がいっぱいいて、そのような人材を株式会社チョウエイハンズに迎え入れることで、一緒に磨き上げながら企業としての対応力を広げていこうという目的もありました。

そして、そういったスタッフと共に様々な現場を経験しながら、技術を磨き上げていくことで、自然とスタッフは多能工化していったのです。結果、株式会社ハンデックスは建築の領域だけにとどまらず、物流やイベントの会場設営、メーカーからの納品設置業務の依頼、セールスプロモーションなど、様々な企業の人材ニーズに応えられる、総合的な業務請負が行える人材サービス会社として成長させることができました。

当社では今後も「多能工」というキーワードを重要視していきます。なぜならば当然、各分野に特化した職人さんはいるのですが、株式会社ハンデックスはさまざまな業界からの依頼を多様な形で請け負っているため、幅広く施工に対応できる人材を育てていくことが大切になってくるからです。

昨年こそコロナ禍の影響で、人材部門は経営的にダメージを受けましたが、今期はコロナ前の売上を超えてきています。それは、徹底的にホールディングスとして情報を集約、共有して、コロナ禍だからこそ生まれる特需をしっかりつかんでいけたからですが、そういった臨機応変な対応ができるのも、私たちのスタッフが「多能工」として幅広いフィールドで活躍できることが大きな強みになっていると考えています。

 

あらゆる社会問題を解決する「多面体企業」へ

今年2月にハンズホールディングスを設立することで、ホールディングス化を図り、グループの未来をより明確に打ち出しました。

まず社内向けの側面としては、一つ目の目的は全社員のベクトルを合わせること。それは年商1000億を超える企業グループを目指すという、同じ目標を共有していこうというものです。二つ目は、組織の統率やマネジメントの指導を円滑に行うため。そして三つ目が、コロナ禍で一変した働き方の中で、各業種業態、会社の状況に応じて適切な労働環境を提供するための再構築になります。

また対外面に関しては、ブランディングが大きな目的になります。今までは事業会社独自でブランディングが行われていたため、悪く言うと散らばっていた状態だったものを、今後はグループとして一つを目指していくことを対外的にも明確に伝えていこうというものです。そこで今回、ロゴマークなども一新しました。

さらに、M&Aや海外戦略を円滑に行うためというのもホールディングス化の目的としてあります。もちろん今の事業だけでもまだまだ伸びしろはあるのですが、私たちとしては「空間と人」の掛け合わせから生まれる新業態、新ビジネスはまだまだ無限にあると思っています。例えば、人材サービス的付加価値を持った建設業、建設業的付加価値を持った人材サービス業、そういったものを内部から、あるいはM&Aや事業譲渡をきっかけに次々と生み出していきます。

そして企業理念の中に、ハンズホールディングスは「あらゆる社会問題を解決する多面体企業である」という言葉を入れています。我々の事業ドメインが「空間×人」という2つの核であることは変わりませんが、この2つの事業領域をさらに広げながら、掛け合わせる事で生まれる新規事業(=面)で多面体企業を作っていくことをひとつの目的としています。そして多面体企業として世の中の社会問題の解決の一翼を担えればと考えています。

 

会社概要

ハンズホールディングス株式会社
代表取締役社長兼グループCEO 徳村 有聡 氏

設 立: 2021年2月1日
資本金:  3億8,000万円
従業員数:  610名(グループ計)
売上高 : 151億円(2021年1月期)

https://www.hands-holdings.co.jp/

 

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