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ペットフードの高付加価値化を主導し、業界とショップ経営の活性化を支援【週刊ダイヤモンドMI連動】

日本ウエイン株式会社
2021/08/20

日本で初めてドッグフードを輸入した老舗としての実績と自負をもとに、ペットショップの支援を通じた業界の活性化と消費者の啓蒙に尽力。愛犬の健康を考えて安全安心にこだわった「ソルビダ」、良質なタンパク質をふんだんに取り入れた「リガロ」など、高付加価値商品を次々に世に出し、〝少し高くてもより良いものを〞というペット愛好家の意識の変革を主導してきた。

 経営の特徴は「日本ウエインしか取り扱わない」商品に絞り、「価格競争に陥らないマーケット」を、国内外のメーカーと二人三脚で開拓してきたこと。一方でペットショップに対しては、商品の情報提供や売り場のプロデュースなどまで幅広くサポートし、メーカー、ショップ、消費者のいずれからも高い信頼を獲得。業績は右肩上がりの成長を続けている。

(週刊ダイヤモンド2021/8/28号P.64「マンスリーインフォメーション」より転載)

 

日本ウエインの強さをキーワードで読み解く ~取材こぼれ話~           

ペットショップ経営のバックアップを通じて、ペット業界を盛り上げていく

私たちは日本で初めてドッグフードを輸入した老舗としての自負を大切に、創業以来変わらずペット業界の底上げやマーケットの活性化を使命に掲げています。

その方向性を表す特徴の一つとして、”ペットショップを通じた商流”を軸に置いてきたことがあります。ペット業界がより良いものであり続けるには、適正な情報を消費者に届ける必要があり、しっかりとした対話が生まれるペットショップの存在が必須だと考えているからです。

そこで私たちは、ペットショップの方々に少しでもお役に立てるように、付加価値が高くしっかり利益の取れる商材の提供や、陳列や販売の効果的な手法や情報を提供するなど、経営のバックアップができるような取り組みを強めてきました。

例えば商品開発の代表的なものの一つ「ソルビダ」。これは、「人間の赤ちゃん基準の安心を愛犬にも」をキャッチフレーズに、食材、栄養バランス、安全性に徹底的にこだわり開発したもの。早くから人気となり、”少し高くても良いものを”と消費者の意識を変える大きなきっかけになりました。最近では、”本来は肉食動物である”犬の健康を考えて、全シリーズの原材料をグレインフリー(穀物不使用)にするなど、徹底的に本物志向を追求し続けています。

また世界トップブランドの「フレキシ社」の伸縮リードの国内販売を全面的に任せていただいているなど、取扱商品のほとんどは当社でしか販売していないものです。さまざまなメーカーの商品から、私たちのコンセプトに合うより良い商品を探し、あるいは提案され、一緒に開発するなどして、価格競争の起きない独自の市場を形成してきたのです。

 

「日本ウエイン」の展示会に出せば販路が広がると評判に

もっとも、以前は私たちも量販店向けの卸売が主力で、扱う品も他の卸会社と差がないものばかりでした。しかし、やがて価格競争に明け暮れるようになり、経営的にも疲弊。「このままではいけない」と大幅に事業モデルの転換を図ったのです。

利益が出なかったボリュームゾーンの商品を切り捨て、独自性の高い利益が出る商品に絞り込み、敢えて”値上げ”を断行。結果、仕入れ先からも販売先からも突き上げを受け、売上は一気に減少、社員も会社の行く末に見切りをつけて多くの人が辞めていきました。

しかしこの過程で利益は確実に伸長し、筋肉の体質の会社へと変貌していきました。そして前述したような、「付加価値の高いマーケット」を作るべく、新たな取組みを進めていったのです。

それらのなかでも、当社への評価を高めた大きな要因となるのが、展示会の開催です。昨年はコロナ禍により中断せざるを得ませんでしたが、それまでは年に2回ずつ東京・大阪で開催。毎回5,000名ほどに来社いただきました。商談は毎回非常に賑わい、新しいヒット商品が生まれていく場になっています。(2021年は4月に、東京・大阪で開催しました)

こういった集客力の高さは業界内でも大きな注目を集め、「日本ウエインの展示会に出せば、新しい販路がつかめる」と、幅広いメーカー様からお声がかかるようになったのです。その積み重ねのなかで、さらに当社独自の商品バリエーションが増えていきました。

現在、私たちの取り扱う商品はおよそ2万アイテム。常時動いているもので8,000アイテムほどでしょうか。お客さまは全国のペットショップやペット病院など、約5,000店舗ほど。現在も毎年200店くらいずつ新規の取引が増えています。企業の売上も、毎年着実に右肩上がりの成長を続けてきました。

世の中の多くの商品はEC化比率が上昇していますが、実はペット業界はそこまででもありません。やはり命を扱うものですし、実際に見て触れて相談するといったアナログ的なニーズが強いんだと思います。そういう面からも、さらにショップの存在意義を高められるような役割をしっかり担っていく責任を感じています。

もちろんデジタルの重要性も並行して認識しており、受発注システムの強化、お客さまのEC事業推進のバックアップ、そしてSNSの発信力の向上などにも注力しており、幅広い角度からこれからもペット業界の発展に貢献できるように、挑戦を続けていきたいと考えています。

 

会社概要                                       

日本ウエイン株式会社 代表取締役社長 前田 泰志 氏

設 立:1965年6月(創業1960年)
資本金:3,000万円
社員数:65名
年 商:73億902万円(2020年9月期)

https://www.wayne.jp/

 

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