羽田空港を起点に空輸を中心とした新たな鮮魚流通を構築し、一次産業でのイノベーションを目指す羽田市場。従来の卸事業だけでなく近年は飲食店運営事業にも注力しているが、10月1日に個性的な海鮮鍋業態の新店「羽田市場黒鍋」を八丁堀にオープンした。

目を引くのは特注で製作した直径1メートルはあろうかという巨大黒鍋。中は三分割されて、貝系、魚系、甲殻系の三種類の出汁が、それぞれ3リットルずつ並々と注がれる。さらに上部には別の鍋が用意(この日は鮭、メイクイーン、アスパラガス、蟹などの北海道尽くし)。

出汁を使い分けて楽しむのは火鍋のようであり、素材を串にさして味わいを調整するのはフォンデュのようであり、とはいえトータルでは今まで見聞きしたことのない個性的な演出の鍋料理だ。

さまざまな野菜をはじめ、フグ、蟹、松茸や鰹のタタキなど、提供される具材は非常に贅沢であり、そのまま生でも十分美味しいレベルの素材品質は、羽田市場ならではのもの。

とりわけ驚かされるのが、一人一枚のふかひれが出てくること。

スタート時には八寸、締めには鍋のだしを使った鮭いくらの親子茶漬けやラーメンまで用意。これでコースは7000円からというのは非常にお値打ちだ。

一方、正式オープンの前からランチ提供が先行して行われている。メニューは二種類、銀座8丁目の立ち飲み店（当記事参照）で好評を博している、てんこ盛り天然まぐろ丼と、スペシャルランチ(下記写真参照)

スペシャルランチは、4種の素材を自分なりに組み合わせて、海鮮丼や海鮮茶漬けを楽しむもの。

直近で出されている具材は、生マグロごま醤油漬け、いくら醤油漬け、熟成燻製銀鮭ハラス焼き、アオリイカ沖漬など。それぞれが海鮮丼一杯をつくれるくらいの量があるが

今回は鮭といくら、マグロとイカそれぞれの組み合わせにし、前者は海鮮丼、後者は海鮮茶漬けとしていただく。

1500円という価格が信じられないほど、ボリュームがいっぱいで、一つひとつも美味しい。しかし(ご飯はお替わり自由なので)調子に乗って食べ過ぎてしまうこと必至なので、その点は各自ご摂生を。

羽田市場 黒鍋 八丁堀本店　店舗概要

所在地：東京都中央区八丁堀3-17-16 セントラル京橋ビル 1F

日比谷線/JR京葉線「 八丁堀」駅　徒歩3分
都営浅草線「宝町」駅　徒歩3分

営業時間：11:00～14:00　/　17:00～23:00

定休日：土曜日、日曜日、祝日