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【コロナ対策事例】コロナ感染拡大のなかでオンライン採用をどう効果的に進めるか

2020/04/09

新型コロナウィルスの感染拡大が進むなか、会社の業務において停滞したり方針変更を余儀なくされたりする分野は多いかと思いますが、その重要なテーマの一つに採用があります。折しも通常時であれば新卒採用のピークともいえる時期。そこで人材事業やHRテックなどを中心に飛躍的な成長を続けるネオキャリアさんに、昨今の環境下における「人材採用の進め方」についてお話をお聞きしました。

―3密の回避や外出自粛などの社会要請のなか、合同説明会に始まりグループワークや面接など、今まで当たり前だった「顔を合わせた採用」がしにくくなっています。

そうですね。企業規模や業種に関わらず、どの会社も体制や手法を見直す必要があり、現在はその移行期間と言えるでしょうか。少し動きは鈍くなっていますが、その分もう一度本質部分に立ち返って採用のありかたを考えることができるタイミングともいえるかもしれません。

―大きな変化と言えば、やはりオンライン採用の推進でしょうか

「会社に来てもらう」ということがしにくい以上、オンラインでどこまで対応できるかが重要になります。当社には「Calling(コーリング)」というWeb会議システムのサービスがありますが、現在無料トライアル提供をしているため、非常に多くの反響をいただいています。その用途の重要な一つとして、採用にどう役立てていけばいいかというお問い合わせが多くあります。

―オンライン化において、どんな悩みを抱えている方が多い印象がありますか

会社セミナー、集団面接、個人面接などの選考の過程は、リアルの場もオンラインも基本的には同じです。ただ「言葉だけでは伝えられない会社の雰囲気や熱意」「直感的な相性」などと言った、感覚的なものをオンライン上で共有することは難しい。そのもどかしさを感じていられるようです。

―良いアドバイスはありますか

正直なところ、オンラインだけでは伝えられないことは確かにあります。ですから、まずできることは面談の頻度を増やし、少しでも距離を縮めること。そしてこれは今後の社会の状況にもよりますが、時には直接会う機会も必要かと考えています。オンラインで完結すると、ミスマッチ率が上がってしまうのではないかという懸念は皆さんも持っていられるようです。

―オンライン化に合わせて、考え方を変えていく必要もありますよね

感覚値とか暗黙知と言った、感性とか俗人性に頼っていた部分を、可視化していく必要が出てきています。「うちの会社と相性が良さそう。活躍してくれそう」などといった、漠然としていて言葉に置き換えにくいものを、しっかりと数値化・定量化して共有できるようにすることが大事です。ただ「そのためにどうすればいいのかわからない」という声は多く、私たちがコンサルティングに入ったりして、その作業を進めるお手伝いもしています。

―合同説明会がなくなり、自社をどう求職者に知ってもらうかも課題です

今顕著な動きとしてあるのが、ダイレクトリクルーティングへの注力です。これは求職者に直接アプローチができる”攻めの採用手法”で、当社ではこの領域でトップクラスの実績を持つ「キミスカ」(会員企業のグローアップが運営)や、「dodaキャンパス」(株式会社ベネッセi-キャリア)、「OfferBox」(株式会社i-plug)の販売代理店をしています。

ここでは今までのように「不特定多数に幅広く」ではなく、「求める人材に的確にアプローチ」することが求められます。この流れも、今後の人材採用のありかたに大きな意味を持つのではないでしょうか。

―企業側の自社認識やターゲット分析がより重要になりそうですね

かつてのように母数ばかりを追うのではなく、より的確に自社の情報や求める人材像を発信しながら、求職者と丁寧に向き合っていく必要があります。その前提として、自社の事業や組織の強みや課題などをまずは社内でしっかり整理し、さらに求職者に理解されやすいかたちにまとめていく作業が重要です。

―中小、ベンチャー企業にとって、この流れはどう捉えるといいのでしょうか

より丁寧さが求められ、自社の特徴を端的に表現しやすいという意味では、中小中堅ベンチャー企業にとっては大きなチャンスと言えるかもしれません。「お金をかけて物量で勝負すること」「名前が売れていること」が、必ずしも優位とは言えなくなってくるからです。

特に今後は「通年採用」が増えていくことが予想され、「機械的に集中的に数をこなす」時代ではなくなっていくでしょう。そこにもアドバンテージがあると考えています。

―ネオキャリアさんは、具体的にどんな流れで今採用を進めていますか

  • ナビ系サイト、ダイレクトリクルーティングサイトなどで母集団形成
  • ★オンラインで会社セミナーを実施 (★は「Calling」を活用したオンラインの取り組み)
  • ★集団面接の実施
  • ★各現場の責任者が個別面談
  • ★その過程で、リクルーター(先輩社員)が個別に相談にのる
    可能であれば、リアルな場の面談も設ける
  • ★最終面接実施

おおよそこのような流れで進めています。会社セミナーや面接に参加する方には、グループ/個人毎にURLとパスワードを発行して、ネット上の”部屋”に入ってもらいます。「Calling」は、特別なシステムやソフトを起動しなくてもスタートできるため、誰もが参加しやすくなっています。

グループワークを実施する会社もあります。システム的には30人まで対応可能ですが、現実には6名ずつグループ分けし、それぞれに一人ずつ選考官をつけて進めるのが適切かと思います。

―現状、企業や学生への浸透度はどんな感じでしょうか

学生の方と話すと、オンライン採用に対する受け入れと抵抗感は半々くらいでしょうか。しかし、今の学生は早くからスカイプなどのやり取りに慣れており、オンラインでコミュニケーションをとることそのものにはごく普通に順応していると思います。企業側もまだ手探り状態ではありますが、着実に意識の切り替えは進んできたのではないでしょうか。

今回のコロナ感染拡大によるオンライン化の拡大は、決して今だけの一過性のものではなく、これからの時代の採用活動のありかたを見直す大きな契機になりそうです。皆さんの会社それぞれに合った、独自の採用の手法をこの機に再考し、構築していただければと考えています。

 

ネオキャリアについて

株式会社ネオキャリア

代表取締役社長 西澤 亮一

設立:2000年11月15日

資本金:1,363,011,074円

年商:553億円(2019年9月期)

本社住所:東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル 2階

コーポレートサイト https://www.neo-career.co.jp/

 

~お問い合わせ~

Web会議システム「Calling」について → 03-5908-8154 (平日9:30~18:30 土日祝日を除く)

ダイレクトリクルーティング(キミスカ他)各種サービスについて→ 03-6756-0433(平日9:30~18:30 土日祝日を除く)

人材採用全般について→「新型コロナウイルス感染対策」に伴う採用活動(新卒採用、中途採用、派遣採用、アルバイト採用等)でお困りのことがございましたら、下記までお問い合わせください。

0120-550-150(平日9:30~18:30 土日祝日を除く)

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