【コロナ対策事例】感染拡大予防措置についての社内方針まとめ詳細
都内建築設計会社(社員規模200名強)において新たに設置した緊急対策本部・安全衛生委員会のもと、 2020年3月30日に発表した「新型コロナウイルスの感染拡大予防措置について」の取り決め一式をご提供いただきましたので、こちらにて共有します。
目次
【0】目的
【1】取り組み・・・ a) オフィス内の人口密度を減らす b) 顧客、仕入先、社内との接触機会を減らす c) 対策体制の整備
【2】実施のタイミング
【3】体調不良になったら
【4】その他・・・ a) 勤怠について b) 備品の追加、費用負担について
【0】目的
〇事業継続をしながら、社員が健康的に安心して働く
〇関係各社、社内、家族等に感染者を出さない、増やさない
〇国や都道府県からの要請変化に対応できるように準備
【1】取り組み
2月26日通達に追加を原則とし、3つの「密」、「換気の悪い密閉空間」、「多くの人の密集する場所」、「近距離での密接した 会話」を避ける体制の確立
a) オフィス内の人口密度を減らす
-1) 部署ごとにテレワーク、輪番制テレワークを実施
b) 顧客、仕入先、社内との接触機会を減らす
-1) 打ち合わせはZoom・電話等を使ったWeb会議をまずは提案
-2) 顧客要望にて来訪が必要な場合、最少人数、マスク着用必須にて訪問
-3) 感染可能性を誘発する活動は参加人数にかかわらず禁止
-4) 社員間の質疑等は可能な限りKintone等を活用する。
-5) shareへのアクセスは社外からsynologyを使う
c) 対策体制の整備
-1) 緊急対策本部(取締役・各事業部長部長)を設置し、週1回の打ち合わせ、今後の方針の策定を行う
取り組みの詳細
a) オフィス内の人口密度を減らす
-1) 部署ごとにテレワーク、輪番制テレワークを実施
・オフィスに出社せずに業務が行える部門は、事務作業や打合せについては原則在宅勤務を強く推奨し、や むを得ず出社する際は2時間の時差通勤を推奨する。可能な限り出勤する日数、時間を減らす、自宅で働く方法 を模索してほしい。外出頻度を減らし感染リスクを低下させると共に、オフィスで働かざるを得ない部門のオフィスでの感染リ スクを低減することに繋げる
・1週間完全なテレワークは求めない。必要最低限のオフィス出勤を認める
b) 顧客、仕入先、社内との接触機会を減らす
-1) 打ち合わせはZoom・電話等を使ったWeb会議をまずは提案
・お客様第一で行動する。お客様先での感染リスクを減らすため、Web会議でもできることを提案する
・社外とのやり取りのためにZoomアカウントを個人で購入することは、4月1日以降上長承認にて経費処理可とする。社内 利用については、無料アカウントの利用を主とし、複数利用の場合は40分以内に終了するか Zoom@xxxxxxxxのアカウントを利用する
-2) 顧客要望にて来訪が必要な場合、最少人数、マスク着用必須にて訪問
・インターン生、新卒入社社員の営業同行は実施しない
※会社にてマスク購入手配を進めている。目途が立ち次第、CM、顧客訪問が必要な社員、出勤社員を優先して配布する予定
-3) 感染可能性を誘発する活動は参加人数にかかわらず禁止
・国内外問わず出張は自粛することを強く推奨
・業務上参加する他社主催のイベント・会食の参加を禁止とする
・当社主催の会食、社内イベント、チーム懇親会等、社内外の感染可能性を誘発する活動は、参加人数に関わらず禁止
・チーム会議等はZoom等を活用し、10人以上でリアルに集まる場合は最短、最小限にとどめるよう心がける 2.顧客、仕入先、社内との接触機会を減らす
-4) 社員間の質疑等は可能な限りKintone等を活用する
・Kintone等を利用することで、情報の蓄積ができ、またテレワーク社員でも対応できる。また、出勤社員に口頭での質疑が 集中してしまうと、その人が電話する、文字化して他の人に聞くなどのさらなる追加業務が発生し、業務が回らないことを理 解してほしい。
・関係各部からの追加連絡を確認した上で、運用変更開始とする
(発注証跡、完了報告は、メール等で受けることを可とし、追って原本を受領、とする予定)
-5) shareへのアクセスは社外からsynologyを使う
・社外からshareにアクセスするにはsynologyというシステムを使う。詳細は別途連絡予定。
c) 対策体制の整備
-1) 緊急対策本部(取締役・各事業部長部長)を設置し、週1回の打ち合わせ、今後の方針の策定を行う
・社員はトラブル報告を直の上長だけでなく、事業部長・部長迄報告し、緊急対策本部にて情報を取りまとめる
・社員への通達事項はKintoneの通達を利用することを原則とし、最重要事項は同様の文章をGmailでも発信する。
・社員との確認事項、質疑については、安全衛生委員会のスレッド (https://xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx)をみればわかるように整える。また該当スレッドはKintoneの トップ画面から閲覧しやすいように整える。
【2】実施のタイミング
部署内、チーム内で体制の確認を行ったうえで、できるところから開始する。
〇 3月30日(月)全体通達、順次各事業部・部長より説明、チーム単位での連携
〇 目安として4月3日(金)までに各部体制整備、4月6日(月)~オフィス内最少人数での運営実施を目指す
・チーム内で体制変更可能と判断した場合、3月31日(火)以降、各上長(事業部・部長迄)へ報告した上、速やかにテレ ワーク体制として移行して問題ない
・業務上、他部署との連携がある場合、部署間連携が問題ないのか確認すること
〇 金曜10時~緊急対策本部報告会を実施
・各部状況の報告、今後の対策を検討
・体制変更等があれば翌月曜までに全社報告
〇 期間については、政府等の方針を見ながら決定を行う。
【3】体調不良になったら
〇厚生労働省の指針 (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)に沿っ て対応してください。風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合、また倦怠感や息苦しさが 有る場合には、最寄りの保健所か「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせしてください
〇37.5℃以上の発熱がある社員は即時帰宅、またオフィスへ出勤をしないでください。また発熱等の風邪の症状 が見られるときは、代休、有休を取得してください。
〇37.5℃を目安とする発熱、体調不良の社員はインフルエンザの対応と同様、上長と安全衛生委員会へ報告 してください。報告には、Kintoneアプリ[体調不良(コロナ対策)報告書] (https://xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx)を利用してください。また、上長は所属チームに体調不良者がいないか を確認し、安全衛生委員会に報告を行う。
〇発熱、体調不良の社員は解熱・完治後は48時間程度、自宅でのテレワークを強く推奨します。
【4】その他
〇勤怠について
・業務は6:50~20:00の間で所定時間の8時間労働を行うこととし、22時以降の残業は禁止とする
・在宅勤務であってもオフィス出勤と同じ勤怠ルールで運営する。1時間の休憩を取ること
・夜間現場は極力実施しないよう調整を行うこととし、調整しようがない夜間現場は上長の許可の元実施を許可 する。上長は調整の余地がないか妥当性について吟味し判断すること。
・時差通勤は最大2時間まで前後することを可とする
〇備品の追加、費用負担について
・携帯支給、PCにカメラの設置のない社員は配布を検討中
・携帯の通信制限等があった場合、担当者迄相談すること
・社外とのやり取りのためにZoomアカウントを個人で購入することは、4月1日以降上長承認にて経費処理可とする。 月ごとに精算、5月以降承認するかについては緊急対策本部にて決議する(月次2000円)※Zoomの無料ア カウントは1対1では時間無制限、複数参加者の場合、40分までは無料で利用できる。複数で40分以上利用す る場合は有料アカウントが必要
・在宅勤務のために要する自宅の通信費、光熱費、その他の費用は、特に会社が認めた場合を除き、在宅勤務者 の負担とする
以上 2020年3月30日時点