～歴史と伝統を受け継ぎ次なる未来を創造～「能作」親子に学ぶ、事業の承継と革新

2024年10月25日(金) 会員企業に学ぶ

1916年に富山県高岡市で創業した老舗鋳物メーカー「能作」を4代目として受け継ぎ、下請けからの脱却ならびに地元の人々の誇りとなる会社を目指して、錫を中心とした自社ブランド「能作」を立ち上げ。商品の開発、直営店展開、産業観光の推進などに注力し、全国区ブランドを確立した能作克治氏。その長女である千春氏は、結婚10周年を祝うセレモニー「錫婚式」や、全国のこだわり宿とタイアップした「観光×宿泊プラン」の立ち上げなど、同社の新たな可能性を追求・発信し続け、2023年3月に社長に就任した。

このお二人の事業承継に至る歩み、これからの能作のあり方への想いや期待、現在の役割分担など、親子それぞれの視点から事業の承継と革新をテーマにお話をお伺いします。ダイヤモンド経営者倶楽部初めての2世代対談企画、皆さまのお越しをお待ちしております。

ゲスト情報

株式会社能作代表取締役会長能作克治 (のうさくかつじ) 氏

1958年、福井県出身。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。大手新聞社のカメラマンを経て、3代目の娘婿として1984年に能作入社。鋳物現場で18年の実践を積み、2002年に代表取締役社長に就任。以降、世界初の「錫100％」の鋳物製造に着手するなど、下請けに甘んじない自社ブランド・自社商品の開発に力を注ぐ。第１回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員会特別賞、第１回「三井ゴールデン匠賞」グランプリなど数々の賞を獲得。著書に『社員１５倍！見学者３００倍！踊る町工場―伝統産業とひとをつなぐ「能作」の秘密』がある。

株式会社能作代表取締役社長能作千春（のうさくちはる）氏

富山県高岡市出身。神戸学院大学卒。神戸市内のアパレル関連会社で通販誌の編集に携わった後、2011年に株式会社能作に入社。製造部物流課長などを経て、2017年の新社屋移転を機に産業観光部長として新規事業を推進。2018年に専務取締役に就任し、能作の“顔”として会社のPR活動に注力。2019年には「錫婚式」のブライダル事業を立ち上げる。2023年3月20日、代表取締役社長に就任。著書に『つなぐ　100年企業5代目社長の葛藤と挑戦』がある。