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【優秀企業賞】受賞記念メッセージ 三友プラントサービス 小松 和史 様

三友プラントサービス株式会社 
2021/02/19

「ダイヤモンド経営者倶楽部特別賞」受賞記念メッセージ

三友プラントサービス株式会社 代表取締役社長 小松 和史 様

 

私たちは法人向けの特殊な産業廃棄物の処理を中心に事業を展開しており、社会のインフラを担う立場でもあることから、コロナ禍のなかでも業績には大きな影響はありませんでした。

しかし、「何があっても工場は止めない」「社内から感染者を出さない」ということを最大のテーマに、細心の注意と対策を行ってきました。お客様の事業の継続において、廃棄物処理の仕事は重要な位置付けとしてあるからです。

例えば、私たちの処理対象の一つに医療用の廃棄物がありますが、もし私たちが操業できなくなったら医療現場に大きく影響を与えてしまいます。それだけは避けなくてはいけないと。そういう会社全体での意識や対策の成果もあり、皆様に迷惑をかけることなく1年が経過しました。

私たちの事業の強みは、廃棄物処理業のパイオニアとしての実績や知見。そして4000社を超えるお客様の多種多様な廃棄物をワンストップで処理できる体制を持っていることです。

一般に燃焼処理は、対象が明確であれば、その成分内容や特徴に合わせた最適な形(温度設定やガスの混合率など)で行えます。

しかし私たちは、お客様によってまるで異なる内容の廃棄物を、同じ焼却炉で燃焼していきます。それも一つの種類当たりの量が少ない。いわゆる多品種小ロットの処理を、柔軟に設定を切り替えながら実行していくのです。これは私たちだからこそ可能な技術です。

一方で、廃棄物処理事業者というと、以前は少しダーティなイメージを持つ人が多かったと思いますが、私たちは積極的に大卒新卒の社員の採用を進めたり、スーツなどフォーマルな服装を心掛けたりして、業界のイメージの改善に努めてきました。

そして単に処理や燃焼という”作業”ではなく、エンジニアリングなどといった”技術”の会社としての立ち位置を重視してきました。さらにお客様とのコミュニケーションを密にし、置客さまの廃棄物処理を効率化できる提案をし、私たち自身もしっかりどういう処理をしているのかを報告していく。そういった関係性づくりにも注力しています。

またリサイクル分野では、スターバックス・コーヒー社から豆かす処理の依頼を受け、コスト負担を減らし、乳牛の飼料として再利用できる仕組みを、牧場さんも含めた3社で構築しました。ここでは大きな成果が出ましたが、実は採用面でも大きなプラスになったのです。感度の高い優秀な学生が私たちの会社に目を向けてくれるようになり、毎年満足できる採用が続けられています。

今後のテーマは、やはり「脱炭素社会実現」の時代の変化への対応です。ご存じのように、焼却処理はCO2を大量に排出します。これをどう減らしていくかが重要なテーマです。

お客様との共同の取り組みで、CO2が減少する工程の仕組みを考えたり、森林の育成などによる相殺効果を図ったり、私たちが保有するバクテリアなどの活用をしたり、さまざまな取り組みを続けています。現在新たに中長期的なロードマップも作成し、まずは2025年までに明確な削減効果を確立したいと考えています。

そして業界のパイオニアとしての自負をしっかり持ち、企業における廃棄物処理の困りごとに対し、一番に相談してもらえるような、信頼と安心を確実に提供し続ける会社でありたいと考えています。

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