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帝国ホテルの和洋の“美味しい”を一つのテーブルで味わえる『ホテルバル』訪問。4月から味わいの多様性と楽しみ方をさらに拡充

株式会社帝国ホテル
2022/04/25

 

日本の迎賓館として1890年に開業した帝国ホテルの、その歴史の深みと受け継がれてきたフランス料理の”技”を堪能できる『ラ ブラスリー』。一方、『ミシュランガイド東京』の三つ星を獲得し続けてきた「神楽坂 石かわ」を率いる”石かわグループ”とのコラボで生まれた本格和食店『帝国ホテル 寅黒』

帝国ホテルのフランス料理と石かわグループの日本料理を、手軽な価格でシームレスに味わうことができるという、画期的なコンセプトで2021年11月からスタートした「ホテルバル」。その魅力を実感するべく、「まん延防止等重点措置」解除直後の3月25日に訪れました。

 

 

国賓をもてなすために生まれたホテルという歴史もあって、実はこれまで帝国ホテルの直営レストランはフランス料理が中心だったそう。しかし今回のコロナ禍を経て、あるいはオリンピックを契機に、グローバルに日本の魅力を発信していく必然性が高まっていることに併せて、「日本のホテルのおもてなしとしての和食」の追求を新たな命題に掲げ、そこから生まれたのが『帝国ホテル 寅黒』です。

 

 

そして『ラ ブラスリー』『帝国ホテル 寅黒』という大きな二軸を立てつつ、もう一方でこれらの“ラグジュアリーな食”を、もっと気軽に楽しんでほしいと打ち出したのが、「ホテルバル」という発想です。

『ラ ブラスリー』の一角をフリースペースにリニューアル。和洋の料理を小皿で手軽に食べられるような趣向にして

 

 

『帝国ホテル 寅黒』側にも、同様に楽しめるカウンタースペースを設置しました。

 

 

料金体系は一皿990円から(2022年4月改定)と、これまでの帝国ホテルにはなかった手軽な値段設定。会食に行く前の待ち合わせの場として。もしくは他で食事をした後に、あるいは映画を見た後にこの店で締める。そういったカジュアルな使い方を想定しており、客単価の想定は4,000円程度からと、かなり低め。30~40代といった今までのファンより一回り若い層に、帝国ホテルの魅力を知ってもらう場にしたいそう。

 

日常の仲間との語らいに、接待に、あるいはデートの場として、さりげなく「ホテルバル」を選択肢にいれることで、「この人は通(お洒落)だな!」と印象付ける大きな切り札になりそうなお店です。

 

 

コロナ禍のオープンということで、非接触型の注文形式も取り入れています。

 

 

二次元バーコードをスマホで読み取って、上のようなメニューページから注文します(メニュー改定後の4月20日の画面)。もちろん、紙のメニューも別途用意されていますが、そこには文字列だけで写真やメニュー説明はなく、詳しく内容を知りたい人にとっても、スマホ注文が便利といえるでしょう。

 

 

「ブルー」を基調にした内装は、インテリアデザイナーの森田恭通氏が手掛けたもの。これまでは、木を使ったぬくもりを感じる設えが多かったため、ここでは既成の価値観をフラットにして装飾したそうです。

 

 

もう一つ内装で特徴的なのが、壁の至るところに“白いアート”が見られることで、こちらはイラストレーターのSHOGO SEKINE 氏によるもの。オープン時が完成形ではなく、時々手を加えることで「来るたびに少しずつ店内のイメージが変わる」ことも、個性の一つになっています。

 

 

カウンターバーの中には、洋酒やリキュールがたくさん並び、バーテンダーが常駐しています。

 

 

メニューに紹介されている飲み物は30種類ほどですが、お客さまの要望に合わせた即興的なメニューや、バーテンダーオリジナルのカクテルなども気軽に頼むことができます。

 

 

ファーストドリンクとして提供いただいたのは、下写真向かって右(および上写真)が、バーテンダー鶴岡さんのオリジナルカクテル「ファーストレディー」。ホワイトラムをベースに、カシスのリキュール、白桃のジュース、レモンジュース、ストロベリーリキュールなどを用いてシェイクしたもの。

 

 

店内の色調と合わせたブルーが鮮やかなのは、「ハッピーアワー」という名のモクテル(ノンアルコールカクテル)。グレープフルーツジュースをメインに、ブルーキュラソーシロップ、ピーチの香りのシロップ、レモン果汁などを加えたもの。いずれも心が華やぎ、これからの食事が楽しみになる一杯です。

 

 

では、ここからはいただいたメニューを順に紹介していきます。まずは洋食メニューから。

 

 

本日のテリーヌから、鹿肉と鶏肉をメインにしたものを一つずつ。写真のように、多くの料理は硯石を用いた黒のお皿に盛って提供されます。このお皿は、硯の国内最大産地として知られる雄勝石(宮城県石巻市)を使ったものだそう。東京駅の屋根材としても使用されています。

 

 

こちらはシーフードマリネ。

 

 

ロッシーニ風串カツは、牛肉とフォアグラをほうれん草のパン粉で包んであげたもの。表面はカリッと香ばしく、中はとろりとした熱々食感です。

添えられているのは「サステナブルソルト」。調理過程で発生する端材部分を使用した帝国ホテルオリジナルのフレーバーソルトです【詳しくはこちら】

 

 

フォルムが可愛らしい、ひとくちキッシュー

 

 

ここで、もう一種類ずつカクテルを追加して、食を進めます。

 

 

 

ここからは和のメニューを。今回の料理の中でも、抜群のインパクトがあったのが、貝柱を使った「出汁のXO醤」。ハイブランドの化粧品を彷彿させるビジュアルで、まさに “映え”る一品。味もとても深みがあって、ここで日本酒を追加します。

 

 

数あるメニューの中でも、トップクラスの人気商品とお薦めされたのが、えびしんじょう揚げ。カリっとした食感の中から、えびの風味が口の中に溢れ出してきます。

 

 

穴子の炭焼きは、パリッとした食感で、とても香ばしく。

 

 

締めの一品としてお薦めされたのは、「神楽坂 石かわ」で受け継がれてきた人気のメニュー、蓮カレー。たくさんのスパイスを取り入れながらも、リンゴやバナナを用いたフルーティさが印象的な、優しい味わいです。

 

 

・・・ここまでが初回訪問時に頼んだもの。しかし、まだまだ食べきれていない魅力的なメニューがいくつもあり、さっそく数日後に再訪しました。

 

 

まず紹介するのは、同店の看板メニューでありながら前回注文しそびれていたエビージョ。海老のすり身をアヒージョに仕立てもので、上にかかっている海老のパウダーでより香ばしく。ビジュアル的に、たこ焼きのような楽しさも味わえます。

 

 

そしてミモザ。お酒かと思ってしまう人もいそうですが、れっきとした料理。ゆで卵をミモザスタイルで彩った、とてもおしゃれな一品。

 

 

生ハムは、黒皿を目いっぱいに使い、溶岩焼きっぽいビジュアルで。そして車海老の酒盗和え。洋風のようで和風でもあり、どんなお酒とも合いそうです。

 

 

2022年4月から、いくつもの新たなメニューが増えたほか (写真上は、子持ちヤリイカ揚げ。お酒のつまみとして抜群)、さらに帝国ホテル内の、寿司、天ぷら、中国料理の名店のメニューも加わって、一気に料理のバリエーションが増えました。

 

 

江戸前寿司「鮨源」から、握り4貫盛り合わせ (1,860円)

 

 

天ぷら「天一」の、野菜の天ぷら4種盛り合わせ (1,860円) ※他に2種盛合せ

 

 

中国料理「北京」の蒸し点心4種盛り合わせ (1,860円)など。※他に、五目あんかけ焼きそば

 【最新メニューはこちらから】

 

 

それぞれのメニューが、帝国ホテル特製の”岡持ち”で運ばれるさまも面白く、この日も入れ代わり立ち代わり、ひっきりなしに岡持ちが登場しました。高級店の味が、少量ずつ手軽に味わえる試みはとても面白いですね。

 

一方で、複数のバーテンダーが持ち回りで担当し、訪れる日によって、それぞれの個性をフルに発揮したカクテルなどを楽しめるようにもなりました。さらに、前回「10分で完売した」というサブスクリクションメニューは、4月から新しいスタイル(飲み放題プラン)で販売され、こちらも即完売。

これらの効果もあって、連日早い時間から満席が続いているようです。20時以降になると、若干席に余裕が出る傾向にあるようで、ふらっと訪れるなら少し遅めの時間が狙い目です。

 

 

“高品質にカジュアルを楽しむ”。帝国ホテルの新たな楽しみ方を、ぜひ行動のバリエーションの一つに加えてみてください。

 

 

~ 店舗概要 ~

【場所】東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 タワー館地下1階

【TEL】03-3539-8073 (ラ ブラスリー直通)

【営業時間】火曜日~土曜日 17:00~22:00(L.O.21:30)
日曜日 11:30~21:00(20:00L.O.)
※月曜定休日(月曜日が祝日の場合は営業し、翌火曜日が休み)
ただし日曜・祝日は洋メニューのみ

【ホームページ】https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/tower_bars/

 

 

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