事務局からのお知らせNotice

【経営者アンケート第一弾】新型コロナウイルスの影響についてのアンケート結果ご報告

2020/05/22

ダイヤモンド経営者倶楽部では少しでも皆様のお役に立つ情報をお届けできればと思い、新型コロナウイルスに関するアンケートを5月16日~20日にかけて実施いたしました。

このような有事の際には、会員企業がどのような対応などを行っているのか、お互いに共有しあうことが今私たちにできることであり、実施すべきことと考え,少しでも、当倶楽部会員の皆様の今後の方針・対策などにお役立ていただければと存じます。また今後も随時アンケート調査を行ってまいりますので、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

【ポイント】

アンケートの結果、コロナ禍が収束しても引き続きテレワークを続けていきたいと考える会員企業が5割に達することが明らかになった。また「収束時期」について、「2021年7月以降」とした回答が32.2%を占めて最多となり、来年以降に収束するでは全体の65.8%を占めている。(※まとめと考察は最下部に掲載)

 

【調査対象】

◆調査期間:2020年5月16日~20日
◆対象企業:ダイヤモンド経営者倶楽部会員(625社)
◆回答企業数:143社(回答率22.9%)
◆調査方法:ウェブアンケートフォームを送付

 

【調査結果】

1)あなたの企業の業種を教えてください(択一回答)

2)あなたの企業の規模(従業員数)を教えてください(択一回答)

3)どの程度テレワークを実施していますか(択一回答)

4)テレワークを実施して自社の生産性は上がりましたか?(択一回答)

※生産性が「上がった(1.7%)」「どちらかと言えば上がった(5.9%)」と答えた人は計7.6%と「下がった(7.6%)」「どちらかと言えば下がった(39.0%)」の計46.6%を下回った

 

5)新型コロナウイルスが収束した後もテレワークを続けたいですか(択一回答)

※「続けたい(10.2%)」「どちらかと言えば続けたい(40.7%)」とテレワーク中心の働き方をしたい人が5割に達した

 

6)新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2021年卒の採用予定人数を変更しますか?(択一回答)

7)政府が検討している9月入学・始業に「賛成」ですか「反対」ですか?(択一回答)

8)新型コロナウイルスの収束時期はいつ頃になると思いますか?(拓一回答)

 

【まとめと考察】

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために実践した在宅勤務などテレワークでは8割もの会員が実施したが(図3)、生産性向上の面からはそれほど高くはなかった。

テレワークの評価が相対的に低かったにもかかわらず、「続けたい」「どちらかと言えば続けたい」と5割の企業(図5)がテレワークを継続したいと考えている背景には何があるのか。他の調査等にもあるように、今回の一斉テレワークで時期的に準備不足だったことやペーパーレス化、印鑑レス化、業務フローの見直しなどの課題を解決すれば、今後の生産性向上などにつながるといった期待があると同時に、社員の感染予防や多様な働き方のきっかけにしたいと考える企業が多いためとみられる。今回のアンケート結果により新型コロナ禍が中堅・中小企業の働き方を大きく変える契機となりそうだ。

また採用数を21年度は減らすと回答した企業が23.1%にのぼり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化への懸念から中堅・中小企業も採用抑制に動き始めたことがうかがえる。(図6)

9月入学については約6割が賛成している。米欧で主流となっている秋入学・入社は、グローバル人材の獲得競争で有利に働くとみる大企業と同じく、中小でも同様に歓迎のようだ。(図7)

「収束時期」について、「2021年7月以降」とした回答が32.2%を占めて最多となった。次いで「2020年7月~12月」が28%、「2021年4月~6月」が19.6%となっており、来年以降では全体の65.8%を占めている。(図8)

感染拡大に歯止めがかかってきたとはいえ、第2波・第3波も懸念されており、中堅・中小企業にとっても不透明な状況が当分は続きそうである。(ダイヤモンド経営者倶楽部 木南敏彦)

 

 

 

 

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